alzmaのブログ

アルツハイマー型認知症になった母との暮らし

着替え

朝の着替えは重要だから手伝う。

まずは脱いでもらう。

上はすんなり脱いでくれる。脱いだら、肌シャツ、薄手のシャツ、厚手の服、羽織り物、といった順番で、裏返しにならないよう、前後が逆にならないよう袖を通す。

下は汚れている時ほど、すんなり脱がない。一人でできるとか、いくら娘でもとか言ってプリプリするが、出かけるんだから早く替えよう!と促す。ズボン、パンツ、ズボン、パンツ、パンツ、ズボン下、パンツ。くらい履いているから笑えるが、本人の前では決して笑えない。一枚づつ脱いでいくと、トイレットペーパーを折りたたんだ物がポロポロ落ちる。それに、ポケットというポケットからもペーパーが出てくる。

全部脱いで、紙パンツ、ズボン下、ズボンの順番で前後が逆にならないように裏返しにならないように、足を通すとこまでを手伝う。靴下は、一人で履けるが、たまたま二足、三足そこにあると全部履いてしまうし、二枚とも同じ方の足に履いて、もう一枚が無い、ということになる。その辺はまあどうでもいいやと私は思う。

さっきまで着ていた物なのか、これから着るものなのか、誰の服なのか、どの順番で着るのか、わからないようだ。ズボンの上に肌シャツを、袖に足を入れて履いていてそのまま小さい歩幅で歩いていた時も笑えた。

自力で着替えると、ほとんどの物をわざわざ裏返して、しかも前後逆に着るから不思議。裏返してからボタンを留めるのは器用だなと思う。玄関の靴の揃え方も不思議。2人分あると、私の左、母の右、私の右、母の左という風に並んでいる。しかも片方つま先が上ならもう片方は踵が上という風。

出かける時の帽子と上着は、タグが外に立っているけど、これが毎日。わたし的にはデイサービスに行ったら脱ぐんだからまあいいや、といった感じ。

ただ時々「私が変な格好して、笑われるのは娘のあなただよ」と母がプレッシャーをかけてくる。