朝の憂鬱
朝2時に起きていた母が薬の威力で4時まで眠れる。
そこからはもうじっとしていられない。1年前なら、庭に出て庭の履き掃除を、どこまででもいつまででもやってくれた。わたしも起こされることはなく、朝は庭が綺麗になっていて、ほんとにうれしかった。
でも今は、わたしを探し名前を呼ぶ。返事をするまで呼ぶ。そして5分するとまた呼ぶ。
朝6時にもなると、準備はできているから出かけよう。となる。まだ早いと言っても理解しない。段々こちらの口調が厳しくなると、「もう明日からわたしはここには来ないから」と強気だ。
少しは黙っていてくれよ、たまには施設に泊まってくれよ、と思うわたし。施設なんてもってのほか、わたしには仕事もあるし一人で暮らしていけるわと思う母。
朝の憂鬱。