2019-04-26 夜 アルツハイマー型認知症 22時過ぎに、薄明かりの廊下で私の名前を呼ぶ母は、「暗くて怖い」と言う。 JAのキャップをかぶり、ありったけの服を着こんで、まるで、いつでも逃げられるような様相に、こちらこそ「怖いわ」と思う。 布団まで導いて、さあ横になってと促すと、急に腰が痛いと言いだす。 今何時?と聞くので、夜の10時だと伝えると、まだそんな時間?と。 私も母も思わずため息が出る。夜は長いね。